
大阪駅直結のKITTE大阪の4階に位置する AxCROSS 大型スクリーン(W 18m)で放映する作品を募集します。テーマは「時計」。選出された5作品を2026年8月1日から10月31日までAxCROSSにて放映します。
駅を行き交う人は、誰もが時間を気にしています。電車の発車まであと何分あるか。待ち合わせに間に合うか。いま、何時なのか。街は、無数の人がそれぞれの時間を抱えてすれ違う場所であり、駅とその周辺は「時間にもっとも敏感な場所」です。
だからこそ、街にはいつも時計がありました。駅前の大時計は時刻を知らせる装置であると同時に、待ち合わせの目印になり、街の記憶になってきました。一方で、現代の街の大画面の多くは、広告を流しています。通行人にとって「見る理由のある画面」と「見る理由のない画面」。時計を映した瞬間、サイネージはその境界を越えます。誰もが一日に何度も視線を送る「機能」と、その視線に応える「表現」が、ひとつの画面の上で重なるのです。
AxCROSSのある旧大阪中央郵便局は、手紙が時間をかけて人から人へ想いを運んだ場所です。長い時間を刻んできたこの建物の壁面で、あなたの時計が新しい時間を刻むことを楽しみにしています。時刻を正確に伝える機能的な時計でも、時間の流れや記憶をめぐる抽象的な表現でも構いません。「時計」を自由に解釈してください。
AxCROSSは、KITTE 大阪の4階フロアの旧大阪中央郵便局保存建屋に位置するクリエイティブスペースです。ビジネス、アート、カルチャーが融合する新たな都市型空間で、KITTE 大阪に訪れる多くの来館者の目に留まり、多くの接触が期待されます。
5台のプロジェクターとコンテンツ配信システムを備え、Generative Artなどのデジタルアート作品をはじめ多様なデジタルアートと広告を管理しています。
時計は、サイネージという媒体の中で繰り返し再発明されてきたモチーフです。
例えば、東京メトロ・虎ノ門ヒルズ駅の改札を出ると、幅17mの横長LEDに「時計」が映し出されています。中村勇吾(tha ltd.)が手がけた《TORANOMON HILLS CLOCK》(2023)です。毎時0分には周囲のディスプレイと連動した時報の演出が走り、時計は街区のリズムを生み出すランドマークとして機能しています。中村は《DROPCLOCK》(2009)でHelveticaの数字を水面に落とし、ウィーン国際空港の《Industrious Clock for the project "ZeitRaum"》(2012)では誰かの手が数字を書いては消し続ける「労働」として時間を描くなど、15年にわたって時計をつくり直し続けてきました。
《TORANOMON HILLS CLOCK》(2023)© tha ltd. — https://tha.jp/9564 / YouTube
海外では、Raven Kwokの《time++》(2019)が上海の交通結節点TODTOWNに常設され、1秒ごとにパーティクルが増えていくことで時間の経過そのものを生成的に可視化しています。
時刻を伝える機能と、表現としての強度。サイネージの上の時計はそのふたつを併せ持ち、置かれた場所に固有のリズムを生み出してきました。
neort.ioには、すでに多くの「時計」が投稿されています。コードで書かれた時計は止まらずに動き続け、そのまま街の画面に立つことができます。先人たちの時計をいくつか紹介します。
《Distorted Clock》kitasenjudesign | 《時計01》OKAZZ |
《particlock》fumix | 《Then》phi16 |
《qlock 1》NIINOMI | 《clock sign》iwamoto |
Kaoru Tanaka《Blooming Letters》(2024)
AxCROSSのオープニング作品。様々な場所で収集されたデータから生成された花束を中心に、紙飛行機が空へ広がっていく様子で、人々がメッセージを送り合う過程を表現しました。紙飛行機は「手紙文化」の象徴として、それぞれのメッセージが大切な人へ届く様子を視覚化しています。Kaoru Tanakaは、TouchDesignerを使ったリアルタイムレンダリングでインスタレーションやデジタルアートを制作するジェネレイティブ・アーティストです。
《Blooming Letters》展示風景 — プレスリリース
避雷《(おくる|はこぶ|うけとる)ものの箱庭》(2025)
OPEN CALL 2025で選出され、KITTE大阪開業1周年を記念して公開された作品。郵便物が離れた人同士をつなぐネットワークと、虫が花粉を運んで植物間の遺伝的ネットワークを構成する自然界の仕組みを重ね合わせた、リアルタイム生成される人工生態系シミュレーションです。QRコードから送られたメッセージは花の遺伝子データに変換され、大阪の天気と連動しながら生態系が変化し続けます。避雷は、人工生命研究をベースに「人工生態系」の作品群を制作するテクニカルアーティスト・研究者・映像作家です。
《(おくる|はこぶ|うけとる)ものの箱庭》展示風景 — プレスリリース
2026年6月17日(水)~ 7月16日(木)23:59
2026年8月1日(土)~ 10月31日(土)
※ 期間は変更となる可能性があります。
※ 作品は原則15秒程度放映され次のコンテンツに切り替わります。



| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 形式 | ウェブで動作する作品(JavaScript / GLSL など) |
| データ解像度(web) | ウィンドウサイズ (可変)もしくは 16:9 |
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